2014年6月14日土曜日

麦秋

春、鮮やかな緑色をしていた麦の穂が収穫の時期を迎え黄金色に輝いています。いつ刈り取られてもおかしくないほどに。
2,3日安曇野を留守にしていたので、帰ってくるまでに穂が刈られてしまったら嫌だなあと思っていました。
その願いが通じたのか、留守中は雨模様で収穫は免れたようです。そして久しぶりの晴天、きっと今日が収穫にちがいないと、近所の麦畑に行ってみると、案の定、刈り取りが始まっていました。


カメラをもって駆け寄って行くと、機械で刈り取られ、脱穀された麦がトラックにどんどん積まれています。


聞けば新種の「ファイバースノウ」という品種の大麦で、麦茶なんかに使われるのではないかとのことでした(意外と農家さんは出荷した大麦がなにになるかわからないみたいです)。

減反政策が始まった1970年代以降、麦や大豆に転作する農家も多く、昔に比べて麦畑はめずらしくないのだそうです。
農家さんの好意で、とれたての大麦ひとにぎりいただきました。


スーパーで買う麦茶はほとんど外国産の大麦を使っているので、ぜひ長野産大麦の麦茶を飲んでみたいものです。

2014年6月7日土曜日

桑の実

ここ信州も梅雨入りしましたが、昨日も今日も薄曇りで、日がさす時間帯もけっこうあります。
いつものように散歩に出ると、川の推量が若干増えていました。

穂高川、川底の苔が美しい。ここを通るといつもミレーの『オフィーリア』を思い浮かべて切なくなってしまいます。

ふと足下を見ると、ん?何か踏んだ?
赤黒い実がたくさん落ちています。上を見上げると、あっ、桑だ。
小学校の校庭にあったこの木。初夏、授業が終わるとみんながこの木に一目散に走り出し、その甘酸っぱい実をとって食べたのを思い出しました。


ほんの少しですが、家に持ち帰り、夫といただきました。

2014年5月30日金曜日

ニセアカシア

この不名誉な名前の植物。いまの季節、山に行っても川に行っても、いたる所で見かけます。フジのような白い房状の花が甘い香りを漂わせていて、アカシア蜂蜜の蜜源となっています。


引っ越してきてすぐの4月頃、河原に密集して生えているトゲのある木が目につき、タラノキかと思ったけど何か違う?と思って調べてみると、それがマメ科のニセアカシアでした。

もともと北アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に種が持ち込まれ全国に広がったそうです。当時はアカシアの名で流布していたようですが、のちに”ホンモノの”アカシアが伝来したため、区別するためにニセアカシアまたはハリエンジュと呼ばれることになったようです。

そしてこのニセアカシア、今では日本生体学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているそう。
たしかに河原に行くと、ニセアカシアとオオキンケイギク(オレンジ色のコスモスのような花。こちらは「侵略的外来種ワースト100」にも「特定外来種」にも指定され防除の対象となっています)ばかりが目につきます。

でも植物たちは在来種を侵略してやろうなんて思ってないやろうし、たまたま連れてこられた土地の環境が合っていて増えちゃっただけやのに、人間都合で「ニセモノ」あつかいされたり、「侵略的」とか言われるのはなんだかなあ。

在来種にとっては、CO2や放射能、農薬なんかをまき散らす人間こそが「侵略的外来種ワースト1」なんちがうかなあ。

とはいえ、現実的には心に折り合いをつけて、在来種や農作物を守るような自治体の指導にしたがって生活しております。今の段階では、自分でどうすることがベストなのかわからないというのが正直なところです。

2014年5月29日木曜日

夕方散歩

新緑の安曇野。朝方はカッコウの鳴き声で目覚めます。

とはいえ、低血圧のわたしにとって、朝ぱっと目覚めて動き出すというのは不可能に近く、夫からの朝散歩の誘いを断って、ひとり布団の中でぐだぐだするという至福の時間を過ごしています。

夫の散歩は散歩の域を超えていて、5〜10キロくらいは歩くので、わたしがゆっくり起きだして、朝食を作っても余裕で間に合うのです。

昼間の散歩はもっと厄介で、この前なんかは夫が出かけてなかなか帰らないので心配していたら、新橋飴まで歩いてあめちゃんを買いに行っていました。

グーグルで家から新橋飴の距離を調べると「徒歩13.6キロ、2時間48分かかります」ですって。しかも往復。真っ黒に日焼けして帰ってきました。

そんなわたしは夕ご飯を食べ終わって、日が沈んだくらいに散歩をします。(いちおう夫も一緒です。)


この時期特有の青と緑のグラデーションがなんともいえず大好きです。

2014年5月19日月曜日

はじめての○○ <住>編 ゴミの出し方

ゴミの出し方、同じ日本でも自治体によって違いますねえ。

ここにくる前に住んでいた宝塚市(兵庫県)では、自治体指定のゴミ袋はなくて、透明か半透明の袋なら何でもOKでした。いちおう燃えるゴミ、プラゴミ、かん・びん、小型不燃ゴミなどの仕分けはしなくてはいけなかったけど、まあまあそれほど神経質にならなくてもできる程度。

さらにその前に住んでいた京都市では、市指定のゴミ袋を使っていました。燃えるゴミ用と資源ゴミ用の2種類があって、かん・びん・ペットボトルとプラスティック容器でリサイクルマークのあるものは資源ゴミとして捨てていました。(燃えるゴミ用の袋は、30リットルで1枚あたり30円)。

で、安曇野市はというと、市が指定するゴミ袋があって、それに町名と名前をマジックで記入しないと集荷してもらえないんです。これ、けっこう衝撃でした。女性から苦情でないのかなあ?


値段は可燃ゴミ(30リットル10枚入り)用で、基本442円なので、1枚あたり44円。
燃えるゴミは週2回集荷なので、1カ月に約400円、1年で5000円ちかくゴミ出し料金がかかっていることになります。これ、家計を担う主婦にとっては大きな負担増。

でもこうなるとゲンキンなもので、ゴミをなるべく出さないようになるんですね。庭の枯れ葉や剪定した木は乾かしてキャンプのときに燃やすとか、牛乳パックやプラのトレイはまめにスーパーの回収ボックスに持ってくとか、極力簡易包装にしてもらうとか…。

そして慣れてくると、一回に50円たらずでゴミを運んでもらえるなんて、なんてありがたい!と思えてきたり。

こんな空気のいいところに住まわせてもらってるんやから、焼却炉から出る煙も少ないに越したことはなく、ゴミを減らすようにがんばりまーす。

2014年5月14日水曜日

カモミール

今日は池田町にある夢農場に行って、カモミールを摘んできました。


平日だからなのか、カモミール畑にはわたしたち夫婦二人だけ。花を摘むって楽しげなイメージですが、二人とも農場の使用人のごとく黙々と花を摘み取っていました。
花びらが下がって、黄色い部分が盛り上がった花が摘み頃です。

この日は晴天で気温も高かったので、30分もすると汗だくに。
早々に花摘みは切り上げて、家に帰ってきました。

軽く花を洗い、花びらをむしりとった20花ほどをポットに入れて熱湯を注ぎます。まずはフレッシュハーブティーで。この時期だけの贅沢です。


残りは、ざるにあげて陰干しに。

花びらはとったほうが雑味がなくて美味しいといわれますが、この作業が本当に大変なので、半分だけ花びらをとって、実際どれほど味に違いがでるのか試してみようと思います。

2014年5月12日月曜日

ルバーブ

好きなのに今までなかなか手に入らなかったもの、そのひとつがルバーブです。

ジャムは大きなスーパーマーケットでときどき見かけてはいたけど、生のルバーブがこんな身近で手に入るなんて!
でも待てよ?わたしの知ってるルバーブはルビーのように真っ赤で、その鮮やかな赤色にいつもうっとりしていたのに、これは全然朱くない。


お店の人に聞いてみると、春にとれるルバーブは赤色がうすくて酸味が強く、秋になると赤みが増し酸味はうすれるそうです。
それでも全然かまわない!興奮冷めやらぬまま家に帰り、さっそくジャムを作りました。

よく洗って1センチほどに刻み、砂糖をまぶしておくと水分がでてきます。

そのまま30分も煮詰めれば、ほろほろと繊維状にとろけてジャムが完成。

待ちきれずに何度もスプーンで味見して少なくなってしまいましたが、ルバーブ300gにグラニュー糖120gでルバーブジャムが2瓶できました。